PEER SUPPORT TRAININGピアサポーター
養成研修会

ピアサポート、ピアサポーターとは

ピアサポートとは、同じ体験をした仲間(ピア)が相互に助けあう(サポート)ことです。

ご自身もしくは家族としてがんを体験し、同じような病気を患う患者、家族に対するサポートを行おうとする人のことをいいます。

ピアサポーターは利用者の話を聞き、体験を共有し、ともに考えていく活動を行います。利用者はピアサポーターとじっくり話をすることで、自分の気持ちが受け入れられ、悩みが整理されたと感じられることがあります。

ピアサポートの活動は、下記のようなさまざまな方法で行われています。

利用者1人対ピアサポーター1人、利用者1人対複数のピアサポーター、数人のグループなどで行われています。

対面、電話、インターネット上の交流などの方法があります。

おもに患者団体、病院、行政などがピアサポート活動を行っています。

病院や公共スペースなどを利用して行われています。

定期開催や不定期開催といった方法で行われています。

治療中の人でも体調が安定しており、ご自身の体験をお話ししたり、患者さんの語りに耳を傾ける気持ちの余裕がある状態であれば、ピアサポーターになることができます。

また、がん患者の家族や遺族、あるいは家族同然にがん患者と深く関わってきた人も、患者さんの語りに耳を傾ける気持ちの余裕がある状態であれば、ピアサポーターとして活動することができます。

なお、ピアサポーターは資格や職種を示す名称ではありませんので、必ずしも研修や試験を受けないとピアサポーターになれないことはありません。

ただし、自身の貴重な体験をピアサポート活動に生かしたり、活動を継続するためには、研修を受講したり、ピアサポーター同士の迷いを相談できる場が必要になります。

たとえばプライバシーを守ることや医療行為に関する内容に踏み込まないといった大事な注意事項があります。
また、自分の体調に気を配り、相手も自分も大切にすることも大事なことです。